ハイブリッドチャイルド


ハイブリッドチャイルドを観た。


しんどすぎる。月島あああああああ!!

最後の夜の2人の「嫌いだ」が大好きにしか聞こえない。でも最後まで嫌いとしか言えない2人が辛くて辛くて。

2人の伝えたかった一言に思いを馳せて放心。1話も、徐々に壊れていく葉月が切ない。あんなに人間らしいのに、弱っている時の関節の動き方?が明らかにヒトのそれとは違くてなんだか凄くからっぽな寂しさを覚える。

コロナ自粛が開けたら腐女子になっていた。本は読むけどラノベやアニメ化されやすいジャンルはあんまり読んでこなかったし、ましてやBLといふ世界を知るとは、、。めくるめく素晴らしき世界だった。あくまで創作の世界ではありますが。本当に生きているとなにがあるか分からない。たぶんその方面に造詣のある唯一の友人に打ち明けたら爆笑された、、。

特に20代も後半になると、善し悪しはともかく男女の関係は契約めいたものを感じてしまうからなのだろうなあ、と思う。そんなに好きでもないし嫌いでもない人と付き合ってばかりいるから余計に響くのだろう。最近ついにら自分が無性愛者なのじゃないかと疑っている。今までも付き合っても特別好きになれなかったし、きっと浮気されてもそんなに悲しくないのだろうなーと思う。受身の恋愛しかしてこなかったからかもしれないけど、自分から好きになることはこの先もないのだろうなーと思う。

だからこそ、非常にハイブリッドチャイルドが刺さるのかもしれない。感情移入して狂おしいほどの感覚を追体験しているのか?

全話よかった。3、4話は狂おしく苦しい。1話は葉月が壊れていくさまがしんどい。2話で瀬谷が死ななくて本当によかった。

全話見ると瀬谷が黒田からハイブリッドチャイルドを譲り受けているのも大分に歪な関係だなあ、と思う。

黒田がハイブリッドチャイルドを作り出さない世界線があってほしかった。できるのなら月島を連れ出して逃げ切って欲しかった。いじっぱりで強情な月島を、同じくいじっぱりで強情な黒田の手で。そして桜。桜を渡す試作機くん。はあ。ハイブリッドチャイルドは持ち主の思いが表出されるのでしょう?黒田がどうしても会いたくて作り出した試作機は、どうしようもなく月島に似ていて。でも絶対的に月島ではない。差し出された桜は黒田の意思?試作機の?それとも月島の魂が?わーーーーーーーー。機械なんだからって割り切れないよー。だってハイブリッドチャイルドは完璧にプログラミングに則って動くのではないんだよね。持ち主の愛情で成長する存在。月島の魂っていうほどファンタジックな世界観じゃないのはわかる。でもあの桜には、単なる持ち主とハイブリッドチャイルドとの関係だけでは到底見出せないものがあるからね、、。そして黒田の号泣。ようやく言葉になる「好き」。よすぎる音楽。はあ。黒田だけはいつまでも救いがない。月島のいない世界で、これからも何体でも月島を目指してハイブリッドチャイルドを作り続けるのですね。絶対に作れないのに。

全話見て、改めてもう一周したら気付くものも感じるものも新たにあるとおもうのだけど、今見たら更に囚われすぎてしまうから観れない、、。大人になってからこういうタイプの作品は何日も囚われるから避けてきたせいで免疫が幼児レベルに後退してる、、。

取り敢えず、これ以上に泣く創作物はないであろうと記しておくのです。あ〜まぶたが痛いよー。二重が三重になったよー。だめだ。たぶんこれは1、2ヶ月引き摺るやつだなあ。なんたる支離滅裂。なむなむ。供養。